友人の結婚式があり、その2次会で使用する映像編集をよく頼まれます。今回は撮影には同行せず、すでに撮影済みのテープを渡され、編集する事になったんですが、友人は動画制作に関しては素人なので、最終的に自分が苦しまないように、予めお願いしておいたほうがいい事を、今回は結婚式の二次会などで上映する場合でまとめます。
例えばボクの編集環境 PC => Mac Book G4
ノンリニア編集ソフト => Final Cut Pro 5
演出ソフト => After Effects
パソコン買い換えたいなぁ〜!(^_^;) 一番最初に確認しておく事 スケジュール確認 映像を作る、ましてやDVDディスクにコンパイルするとなると、結構な手間になります。依頼主がいる場合は、当然その方は自力で映像編集することができないから依頼してくるわけであって、想像以上に手間がかかる事を説明し肝に命じてもらってスケジュール調整をしましょう。
どんな映像にしたいのか具体的になるよう聞き出す 必要な動画素材、写真の素材などを決めるために、絵コンテをかけるぐらいの勢いで決めておくほうが、依頼主と作り手側の共通認識になるので、後のトラブルを避けるためにも記録を残しておいたほうがいいと思います。
ビデオカメラの確保 僕はキャプチャー用として安もんのビデオカメラを持ってるんですが、それですら貴重な撮影機材です。ビックリするぐらいバッテリーが持ちません(^_^;)生命線になり兼ねないので、確保できなかったらレンタルすることをオススメします。
上映する機材は何か確認する だいたいはDVDプレイヤーだとおもいます。そこではじめてDVDディスクに映像を記録するのに気をつけないといけないのは、ムービーデータでDVDに焼いてはいけない。ということです。いくらDVDディスクが書き込めるパソコンを持っていても、ちゃんとDVDプレイヤーで再生できるようなデータにしなければなりません。それにはそれ専用のソフトがありますので、DVDプレイヤーで再生できるようにコンパイルできるソフトがあるか確認しましょう。
撮影前に準備しておく事 三脚をできれば用意する。 放映する場所にもよりますが、スクリーンが大きい場合の事を考えて、なるべく手ぶれをしない映像を撮りましょう。大きい画面で手ぶれがひどい映像だと、視線がたくさん動かさなければならないので酔ってきちゃったりします。
カメラをレンタルしているか確認する キャプチャー用のカメラがなかったら、レンタルするカメラでキャプチャーしなければなりません。キャプチャー用のカメラが手元にある場合は、レンタルして撮影するカメラの記録媒体は何かを確認しましょ。僕はminiDVテープ以外はこまります(^_^;)
撮影するカメラの種類を確認する。 miniDVテープで撮影されたカメラの種類がSony製品でDVCAM形式で撮影されていたら、Sony製品のカメラでしかキャプチャーできません。撮影するカメラの製品も確認しておいたほうがいいと思います。
カットごとの秒数、OKかNGかを記録する。 俗に言うスクリプトをとる。ということですね。DVテープを2本渡されて「はい、よろしくね〜!」って、2本全部ぼくがチェックするの!?ってことがありました。そういうときは、撮影するチームの誰かが、いまのカットはOKなのかNGなのか、それは何分何秒なのか、記録しているとチェックのときも楽ちんですし、必要なところだけキャプチャーすればHDの容量も必要最低限ですみます。
予備のバッテリーとテープは必ず持っておく。 これはもう当たり前かも知れませんが、備えあればなんとやら。前日にバッテリーの充電もしっかり確認しましょう。寝ながら充電。って考えてると、忘れてしまうので前持って充電して撮影前日は充電せずバッグに中のちゃんと入れておきましょう。ボクは何回か、充電し忘れ、充電したままバッグに入れ忘れが何回かありますw
撮影するときに気をつけつけておくこと。 集音マイクはできるだけあったほうがよい カメラの性能にもよりますが、特にコメントやインタビューなど、人の声を記録するとき、いわゆるコンパクトビデオカメラの内蔵マイクだと「シャーー」のような音がとれてしまいます。これは、カメラがテープを回転させているモーター音で、声が小さくボリュームを上げた際にとても耳障りな音になってしまいます。音量のレベルが確認できるカメラだったらいいんですが、声を録音するときは、周りの音がなるべく入らず声の大きさを確認できるヘッドホンをつけるといいと思います。
声はできるだけハキハキ大きく割れない程度に 小さすぎる声を大きくすると、周りのノイズまで大きくなり耳障りです。大き過ぎて声が割れるのも困ります。あまりにも大きいと、小さい声と比べて割れた素材の声を加工するのはできないので、被写体の方にできるだけハキハキ喋ってもらいましょう。
カットの前後は最低5〜10秒ほど余韻を残す。 「はい!OK!!」と勢い余ってすぐ録画停止を押したり、バッテリーが少なかったりテープが少なかったり焦ってしまって赤いボタンをすぐ押してしまいがちです。そのカットを編集するとき、だんだん別のカットにじわじわ切り替わる、いわゆるクロスディゾルブをしたいとき、OKと思われた瞬間からの前後10秒ほどの余韻を利用してだんだん切り替わるわけなので、すぐにブチッっと切れちゃうと、クロスディゾルブもできず、ブチッっと切り替わる編集になってしまいます。バッテリーが少ないかもしれない、テープも少ないかもしれない。でも、OKと思ったそのカットは二度と撮れないかもしれませんよー
三脚を使う。なければその辺に置いたり固定したり根性で支える! 準備の項目にも書きましたが三脚は本当にあったほうがいいです。今のカメラはだいたい左側面にモニターがあると思うので、人物や被写体がバランス良く写り、なるべるぶれないように、手ぶれ補正機能もあれば絶対に使いましょう。
編集するときに気をつけつけておくこと。 音楽の選定は編集する段階で決めておく。 最初っから映像にのせる音楽は決まっていると思いますが、音楽に合わすとなると映像の尺(長さ)が自然と決まりますし、映像のテンポ、リズム、演出のイメージに繋がります。ざっくり編集したあとに音楽を変えることのないよう、念をおしておきましょう。
安っぽいトランジッションは使わない。 映像と映像を繋ぐときの演出の事をトランジッションと言います。フェードイン、フェードアウト、クロスフェードやワイプ効果が代表的ですが、ノンリニア編集ソフトには様々なトランジッションが用意されているものがあります。やすっぽいトランジッションといっても難しいですが、一見「お!すごい!」と思うようなトランジッションは使いたい気持ちが湧いてくるものです。が、そんなトランジッションにも個性があり感情表現などがあるのでシーンとカットによって使い分けてください。
完成してからの確認 上映する場所で一回は上映して確認する 自分が作成したやりかたで正しく再生できるように作れたかどうかの確認というのもありますが、特に音に関して、上映する場所の空間によって音の大きさが不十分な時があります。上映する当日はもっとガヤガヤしている事を想定して、映像の再編集をしたり、再生する機材にある音のボリュームのつまみの数字を記録したり印をつけたりするといいと思います。
御礼は難しい。。 あえて最後に書いたのは、頼まれた方との人間関係によって様々な場合があると思うからです。例えが結婚式の二次会という設定なので、あまり金銭的な話は言いたくありませんが、(^_^;) 僕の場合は是非ともやってあげたい!と思える友人関係だったら、御礼は断ります。残念なことに、それ以外の場合はただ単にお金を安くすましたい。というだけの理由で頼まれることがあります。そういう時ってだいたい新郎新婦とは顔合わせしないんですよね〜笑 片方のサプライズムービーだったら片方だけでもいいんですが、そこで当事者のやる気や気遣いが伝わってきます。もうどうしようもない方達であれば、最初っから断ったほうがその後の人間トラブルにならなくてよいとおもいます。やってあげたら御礼は遠慮なく頂きましょう。自分の休日などを削って時間と手間をかけて作ったんですから、お小遣い稼ぎとして府に落としてください。
総括 しかし、見知らぬ方でも不思議なもんで一度顔を合わせて喋るとやってあげたいという気持ちが自然と湧いてくるんですよね〜。これはもうその新郎新婦さんがステキな方々だったのはもちろんで、それより僕とその方を繋げるパイプ役、幹事の方がとてもしっかりしてはったっていうのが大きいです。仕事でいうところのディレクションですね。あとはもう引き受けたなら全力でいい映像を作る。新郎新婦さんの思い出の一つになれば、最後のほうは終わりよければすべてよしになっちゃうんですよね〜!相手は素人の場合、知らないのはしかたないことです。自分で自分を守るしかないので、人間関係がめんどくさくなってしまわないように、これを読んで下さった方にも、そうおもって頂ければと思います!
最後まで読んで下さった方ありがとうございます!(^O^)